大根

古代エジプト時代から食べられていた大根

大根の原産は地中海や中東の暖かい地域と言われています。日本には古くに渡来していたようで、「古事記」の中で、「すずしろ」、「おおね」という名前で書かれています。
そのままでも、煮ても、炒めても、漬けても、食べられるという貴重な野菜です。
年間を通して出回っていますが、冬場は寒さで甘さが増すため、寒い時期の食卓に欠かせない野菜となっています。

大根の歴史

大根が食べられていたという記録は、紀元前2200年の古代エジプトにさかのぼります。現在のハツカダイコンに近いものが、ピラミッドを建設する労働者の間で食料とされていたという説も。
遠い昔から人間の生活に溶け込んでいた食材だったようです。
日本においての歴史も古く、「古事記」の中で仁徳天皇が、皇后の腕の白さを褒めるために大根を例えとして詠っています。

大根の生産量

日本全国で栽培されている大根。大根はじゃがいもと並んで、生産量、作付面積ともに野菜の中でトップクラスです。日本人の食生活に、なくてはならない野菜と言えるでしょう。

大根の種類

各地域で、さまざまな大根が生産されています。

  • 青首大根:現在全国で流通している大根の90%を占める
  • 三太郎(単形大根):短い形が特徴
  • 源助大根 (石川):加賀野菜の一種で煮崩れしにくい
  • 三浦大根(神奈川):白首系の大根で柔らかい食感が特徴
  • 亀戸大根(東京):江戸時代から江東区の亀戸付近で栽培されている大根
  • 桜島大根(鹿児島):大きさが特徴で20キロを超えるものもある
  • 聖護院大根(京都):京野菜の一種で甘くて苦味が少なめ

大根の特長

ビタミンC

大根には豊富なビタミンCが含まれています。特に、皮の部分には中心部の約2倍のビタミンCが含まれているので、皮をむいてしまわずに、綺麗に洗って一緒に食べることで、より多くのビタミンCを取ることができます。

消化酵素

大根には、消化を助ける酵素が含まれています。
料理に大根おろしを添えるのは、薬味としての味わいだけではなく、消化を助ける働きがあるため。大根に含まれている主な消化酵素は以下の通りです。

  • アミラーゼ:デンプン分解酵素
  • プロテアーゼ:タンパク分解酵素
  • リパーゼ:脂肪分解酵素

これらの酵素は熱を加えると破壊されてしまうため、加熱せずに生のまま食べることで、消化を助ける効果を得ることができます。

イソチオシアネート

大根の辛味成分であるイソチオシアネートには抗酸化作用があると言われています。肝臓の解毒機能を高めたり、がんを予防する効果が期待されています。
イソチオシアネートは大根の部位によって含まれている量が異なり、葉に近い部分と比べ、根に近い部分には約10倍の量があります。