秋の果実「カリン」は咳止めや風邪予防に効果がある?!「カリン」を使った予防法

カリン
原料・成分
効果・効能

夏が終わり、秋に入ると朝晩の冷え込みから気温や湿度が変わりやすく、呼吸器の不調を訴える方が増えると言われています。忙しさから疲れている方が多くなっているところに、気温の寒暖差が加わって、夏と比べて風邪をひく方が増えやすいのでしょう。
10月〜12月にかけて収穫される秋の果物「カリン(花梨)」は、のど飴にもよく使われています。このカリンを使ったハチミツ漬けは自宅で簡単に作れて、咳止めや風邪に効果が期待できます。そこで今回は、咳止めや風邪の予防に効果のある「カリン」について紹介します。カリンのはちみつ漬けの作り方も最後に掲載しています!

花梨(カリン)は、のど飴にエキスを使うことで知られている黄色い果実!

カリンの原産は中国東部。日本でも栽培されています。
のど飴にもエキスを使用することで有名な黄色い果実です。中医学では欠かせない生薬となっています。現在の中医学や漢方の原型を作った古書「本草綱目」には、カリンが咳止め鎮痛作用利尿効果などがあると記載されています。

のど飴のエキスとして有名なカリンですが、カリンはコンポート、リキュールに加工されたり、カリン酒として飲まれたりしています。

 

  • 学名:Pseudocydonia sinensis
  • 科目:バラ科
  • 和名:カリン(榠樝、花梨)
  • 英名:Chinese quince
  • 生薬名:和木瓜(わもっか)、榠樝

花梨(カリン)の花

カリン

3月~5月上旬に開花するカリンの花

カリンの花は、3月から5月頃に咲きます。3cmほどのピンクもしくは白色の花です。

カリンの花言葉は「豊麗」「優雅」「唯一の恋」「可能性がある」。女性にとっては、優雅などは嬉しい言葉なのではないでしょうか。

黄色の完熟した花梨の果実

黄色の完熟した花梨の果実

10〜11月頃に成熟した果実が収穫されます。花梨の果実は緑色や黄緑色のものは未熟で、黄色の果実は完熟しています。カリンの実の香りはかなり強く、収穫した果実を部屋に置くと部屋中にカリンの香りが充満します。香りの強さからトイレの芳香剤として、使う人もいるようです。

花梨(カリン)の歴史

日本では、江戸時代から庶民の間で栽培が始まりました。カリンの美しい花や葉、実も利用できることから、日本では庭木としてたいへん人気がありました。

今でも古い民家やマンションの敷地の中で、大きな実を下げているカリンをよく見かけることがあります。昭和の頃には、カリン酒が喉に良いという触れ込みで流行し、ますます認知が広がりました。

原産地中国でのカリンの歴史

中国浙江省原産。中国では約2000年も前から薬用として用いられていたようです。古書「本草綱目」に“カリンには咳止め、利尿作用鎮痛作用がある”という内容が記されています。
日本に伝わったのは約1100年前、弘法大師が唐から苗を持ち帰ったのが最初と考えられています。全国各地で庭木として植えられました。名前の「かりん」が「借りぬ」に通じるため、借金をしないですむという意味で庭に植える習慣のある地方もあります。

出典:果実の知識 カリン|丸果石川中央青果

加工することで食べやすくなるカリンの用途

カリンは、優れた栄養がある果物ですが、強い香りや渋みがあり、固いので、生では食べられません。この渋みの正体はポリフェノールの1種で「タンニン」という成分です。

このタンニンは熱を加えてタンパク質と化合させると、渋みが取れます。カリンは加工したり、一手間加えたりすることで、美味しく食べることができます!

カリンの主な用途

加工食品
かりんロップ、かりんジャム、かりん酒、かりんのハチミツ漬け、かりん飴など豊富

薬用

かりんには咳止めの薬用成分が含まれていて、喉の炎症を和らげる果物としておなじみです。
市販ののど飴にもよくカリンエキス配合と書かれていますよね。

出典:かりんを使った喉にいい飲み物の作り方。かりん飴とかりんシロップ|豊かな生活

木材

カリンの類は、東南アジアあるいはアフリカなどで、重要な高級木材の一つとして知られています。どちらかと言えば、ローズウッド類に比べて一段低くみられていたといえますが、現在では重要な高級材となっています。

出典:木材の種類と特性「カリン」|日本木材総合情報センター

カリンをはちみつ漬けにして、喉の炎症を鎮める!

カリンに含まれるアミダグリンは、加熱やアルコールに漬けると、ベンズアルデヒドに変化します。ベンズアルデヒドには抗菌・抗炎作用があり、喉の炎症を鎮めたり、咳止めの効能があります。また、殺菌作用があり喉の炎症を防ぐ香り成分「トリテルペン化合物」も含まれています。これら成分の働きが、喉の炎症や痛みを和らげ咳を止めてくれます。

他にも、タンニン(ポリフェノール)、β-カロテン、ビタミンC、アミダグリンやトリテルペン化合物などの栄養も含まれ、これらの成分には、抗酸化・殺菌・抗菌・抗炎作用や免疫力のアップに効果があります。そのため、ウイルスなどの体内への侵入や増殖を防ぐため、風邪などの感染症を予防してくれます

カリンには咳止めの効能があるだけではなく、疲労回復効果がある「クエン酸」と「リンゴ酸」、高血圧を予防する「カリウム」、美肌効果がある「ビタミンC」が多く含まれています。2000年前から現代まで薬用として使用されているだけあって、多くの効能があるようですね。

出典:10月からが旬の「カリン」。カリンを食べるには、ひと手間必要なんです!|tenki.jp

カリンのはちみつ漬けの作り方

カリン

出典:https://www.instagram.com/konasasa/(@konasasa)

材料

カリン 2個
はちみつ 700グラム程度

作り方

  1. 大きめの瓶を用意し、瓶は煮沸消毒しておく。
  2. カリンはできるだけ薄めに切り、種を取り出します。
  3. 種をお茶パックに入れておく
  4. 用意した大きめの瓶にはちみつとかりんを交互に投入し、カリンが浸かるだけ入れます。種も入れます。(種は薬効があリます)
  5. 時々かき混ぜて、徐々にドロリとしたはちみつと、カリンのエキスが混ざります。
  6. 2~3週間ほどで完成!お湯や水や炭酸水で割っても、おいしく飲めます。

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